～Special Short Story～

「そのうちあたし目当ての人が現れたらどうするんですか？内田先輩にアタックすることが難しくなるかも！？」


「おーそりゃ助かる」


「ちょっ、内田先輩～」


普段はなかなか笑ってくれない内田先輩。だけど、


「ふっ、なんだその顔」


少しだけ笑ってくれた。


「ブッサイクだな」


「女の子にそんなこというなんてヒドイじゃないですか！」


言葉としては、喜ばしいものでないけど、でも笑ってくれた。ちょっとだけ笑顔が見れた。


「……次はデレてる」


「だって内田先輩の笑顔が見れたから」


ドキドキ


ドキドキ


内田先輩に会う度に、内田先輩のことを知っていく度に、胸の高鳴りは大きくなっていく。この思いも膨らんでいく。



好きです。


好きです。


内田先輩と会って、ちょっとしか経っていないのに、こんなに好きになってる。



先輩のことしか、考えられなくなってます。