~Special Short Story~
そして、内田先輩への押して押して押しまくるアタックが続いていたある日。
「な、なにぃ!?」
内田先輩達が来ていた。が、プラスアルファで女の人の姿が4名。しかも、お姉さん達みんな美人で……ビキニ姿で。
「ちょっと、早く注文取って来な」
厨房の小窓からその様子を覗くあたしに、おばさんがあたしの背中を軽く叩く。
「さやかの好きな内田先輩やろ?」
「だけど見て?キレーな女の人がいる」
「あー本当やな」
興味無さそうに先輩達の集団を見るおばさん。
「おばさん、あたしとどっちが」
「どー見ても、あのねーちゃん達の方が綺麗やろ。常連さんにも聞いてみ?」
おばさん、ちょっとはフォローちょうだいよ!どうせ、常連さんもいつもはあたしの方が可愛いって言ってくれるけど、あのお姉さん達の方が可愛いって言うに決まってるもん。
「すみませーん」
すると、内田先輩のテーブルから銀さんの手が上がるのが見えた。