恐怖日記
覚えているのは、祖父の家の窓から見える闇だった。
幼い僕には夜更けまで起きている程の気力はなかった。
多分、床についたのは、八時を少し過ぎたぐらいだったと思う。
僕はベットに転がるように寝ると、そのまま夢の中に入ったのを覚えているのだが・・・
―――気がつくと、僕は起きていた。
いや、ただ寝ていなかったのか、寝ていたつもりだったのかもしれないが。
僕はただ、部屋の一角の壁に立てかけられた“絵”を見ていた・・・。
その絵は、中世のヨーロッパの様子を描いたような絵だったと思う。
だが、正確に言うと僕は“絵”を見ていた訳ではなく。
その絵の周りの縁を見ていた。
―――その縁の周りに、小さな小人達が歩いてた。
いや、小人というよりは、黒い・・・丸い物だったような気がする。
今、思えば『となりのトトロ』に出てくる『まっくろクロスケ』に似ていたような、気がする。
僕はそんな事がありながら、また夢の中に堕ちて行った―――。
幼い僕には夜更けまで起きている程の気力はなかった。
多分、床についたのは、八時を少し過ぎたぐらいだったと思う。
僕はベットに転がるように寝ると、そのまま夢の中に入ったのを覚えているのだが・・・
―――気がつくと、僕は起きていた。
いや、ただ寝ていなかったのか、寝ていたつもりだったのかもしれないが。
僕はただ、部屋の一角の壁に立てかけられた“絵”を見ていた・・・。
その絵は、中世のヨーロッパの様子を描いたような絵だったと思う。
だが、正確に言うと僕は“絵”を見ていた訳ではなく。
その絵の周りの縁を見ていた。
―――その縁の周りに、小さな小人達が歩いてた。
いや、小人というよりは、黒い・・・丸い物だったような気がする。
今、思えば『となりのトトロ』に出てくる『まっくろクロスケ』に似ていたような、気がする。
僕はそんな事がありながら、また夢の中に堕ちて行った―――。