恐怖日記
それから、数日経った。
叔父はあれ以来も、服が引っ張られることが度々あったそうだ。

叔父も父と同じ会社に勤めていて。
やはり、トッラクに運転手をやっているのだが。

運転中も突然、服が引っ張られるらしい。
もちろん、一人で、周りには誰もいない。

さすがに、不気味に感じた叔父は、ある霊媒師に見てもらったところ。
その霊媒師には。

『子供の霊が憑いてる』

と言われたそうだった。
僕たちは話し合った結果。

佐渡の『賽の河原』で石を投げられて、怒ってKに憑いた子供の霊じゃないかと、話し合ったのを覚えている。
< 22 / 50 >

この作品をシェア

pagetop