恐怖日記
よく見れば、それは小柄な人影だった。
そして、よく見るとその影は腰が曲がっている。

「え?」

Jさんは訝しく思った。
なぜなら、人通りも少なく、近くにも民家がない。
それなのに、こんなところに人影があるのは、おかしかった。

周りを見ても、車もない。
その影だけが、そこにポツンとあった。

「・・・ん?」

トッラクのライトが一瞬、その影を照らす。
ライトに照らされた、その姿は―――
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