恐怖日記
「パパ、ママ・・・僕も、その人見たことあるよ」

僕は気がつけば、そう口を出していた。
驚いた様子で、僕に振り返る父と母。

だが、そう言った話を疑うような人ではなかった。

「・・・親父の家で飛び降り自殺した女の子がいるんだよ・・・親父もその光景を見ちまったらしい・・・」

父は最期にそう話していたのを覚えている。

叔父が見た女と、僕が見た少女は・・・飛び降り自殺した少女と関係があるのか・・・それとも・・・同一人物・・・だったのか・・・。

それは今でも・・・謎のままだ。

ただ、一つ言える事は。
この体験は決して“夢”ではないと言うことだけだ。
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