恐怖日記
そう提案したのは、僕だったのか。
Kだったのか・・・覚えていない。

だが、その言葉でそのトッラクから降りたのは事実だ。
ガチャ。

暗闇の中をドアを開ける音が、静かに、そして不気味に響く。

バタン!

外に出て、ドアを閉めた時もやはり音が響く。

「う・・・」

なぜだろうか。
そのとき、嫌な空気が僕たちを包んだような気がした。
だけど、それは気のせいだろう、と僕はそう思った。
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