ほうき星
憧れ
桜舞い散る今日この頃
私高原梓“西脇高等学校”の二年生になりました
で、私の想い人“犬崎和樹”と同じクラスになりました…はぃ…




………駄目だ…こんな敬語…私のキャラじゃない……




キーンコーンカーンコーン




ぁ…
∑ヤバっ!
新学期早々遅刻!?
私は全速力で学校に急ぐ
教室のドアを荒々しく開ける
間に合った…視線は痛いほど浴びてるけど…




「高原…またか」

「ぅ…でもでも、ウチの生意気な弟が悪いんですよ!?」

「…ほぅ?」

「おばあちゃんが折角用意してくれた朝ご飯をひっくり返すからっ!」

「餌付けされるな馬鹿者」




教室中がどっと笑う
あ…ドッチャン先生の眉間に皺が…
…ヤバい…私の中のS心に火がついたかも
私はニヤッと意地の悪い笑顔を浮かべると、息を思いっきり吸い込んだ
そして、




「はげるぞドッチャンVv」




「高原ーーーーー!!」




「あははー」




今日も平和な二年一組でした
< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop