愛でした



『お前らの席はもう決めてある。』

『どこですか?』


慎が気になったらしく、先生に聞く。



『一番前の右端と一番後ろの左端だ。』


一番遠い席。

なんだかさみしいな。
なんか近くにいて当たり前って感じになりつつあったから。

まあ、先生が決めたのだから、あたし達が近くになることはないだろう。


『分かりました。後は何か決まり事とかあるんですか?』

『そうだなー。男女で分かれないようにすることと、他中だった奴とも仲良くなれるように考えてみてくれ。』

『はい。』

『じゃあ先生は自習を見てくる。どうせ煩いだろうから。出来たら教えてくれ。』

『分かりました!』



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