【完】私の彼は純粋くん。
別に貰ってほしくない訳じゃないしな...
だってたくさんプレゼントもらえた方が麻十くんも嬉しいだろうし...
「ほぇー。
笹峰さんって面白いね。」
「...へ??」
さっきから大くんは何を言ってるの??
「いや、こういう時って独占欲丸出しにして『私以外の人からのプレゼント受け取らないで!!』とか言うものじゃないの??」
「ぷっ...
なにそれ、大くんマンガ読みすぎでしょ。」
だいたい独占欲なんて私持ってないもん。
麻十くんはみんなに好かれてるんだもん。
てか私がそんな束縛できる立場じゃない。
ってなに考えてんだか。
「まぁいいや。
ちゃんとプレゼント渡してやってね。」
「もちろん。」
「てかさ、笹峰って呼びにくいから[琉李]って呼んでもいい??」
「別にいいよー。」
「わかった。
あ、琉李英語の課題やってきた??」
英語の課題...
「きゃあ!!
どーしよ、やってない!!」
「はやくやろーぜ!!」
「うん!!」
慌てて教室に入る私たち。
さっきの会話を麻十くんに聞かれていたなんて、私はまだ気付いてなかった。