【完】私の彼は純粋くん。
ま、まぁ。
貰ってほしくない気持ちがない訳じゃない。
誰だってそーでしょ。
でも、そんなこと言いませんよ。
束縛みたいなことなんて、私にはできません。
...てかもう貰ってるだろーし。
麻十くんの教室に行ったとき、視界に入った紙袋。
その中には、きれいにラッピングされた箱が整頓されて入っている。
「...さん、笹峰さん!!」
「あ、ごめんね。
ちょっとボーッとしてた。」
「大丈夫??
体調悪いの??」
そういって私のおでこに触れる。
「だ、大丈夫だって!!」
「そーいう訳にはいかない。
俺の風邪移したかもしれないし...」
「俺の風邪って...
麻十くん風邪引いたの2週間ぐらい前だよ??」
「風邪なんていつ引くかわかんないから。
...熱はなさそうだね。
ほんとに無理してない??」
「うん、大丈夫だよ。」
そういうと、麻十くんはおでこに触れていた手を静かに下ろした。
「ならいいけど...
少しでも体調悪くなったら保健室行ってね??」
「うん、わかった。」
―麻十くんは心配性です。