【完】私の彼は純粋くん。


「姉ちゃん、何があったの...??」


「私にもサッパリ...」


家に入るなりお兄ちゃんは麻十くんを居間まで引っ張っていった。
そんな様子を見て驚いた羅李が、私に聞きにきた。


「兄貴のシスコンもここまで来るとこえーよ。」


「そんなの私が一番身に染みてるって。」


最近のお兄ちゃんはひどい。
血が繋がってなかったらストーカーと言えるぐらいに。
「昔はあんなんじゃなかったのにな...」


そう、昔はあんなんじゃなかったんだ。

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