【完】私の彼は純粋くん。
「琉李!!」
そういって来たのは、ちょうど学校から帰ってきたお兄ちゃんだった。
「もう知らない!!」
アキはそういうと、走って逃げていった。
「大丈夫だったか...!?」
「別に平気だよ??
喧嘩なんてしょっちゅうだし。」
「...」
このころ、私は男子としょっちゅう喧嘩していた。体に傷をつけて帰ってくることもあった。
「琉李、これからは喧嘩なんかするな。
これ以上傷を作るなよ。」
「別にいいよ。
誰かに見られるわけじゃないんだし。」
「そういう問題じゃないだろ!!
もしこのまま傷が治らなかったら将来後悔するぞ。」
「そしたらお兄ちゃんが面倒見てくれるでしょ??」
そういうと、お兄ちゃんは怒ったような悲しそうな顔をして家に入っていった。