【完】私の彼は純粋くん。


――――

――――――――

――――――――――――


「でも、俺も好きな人が出来たりした。
そーなるとやっぱり鈴から離れていったんだよ。」


幼馴染みより好きな人を優先する。
周りからみれば普通のことかもしれないけど、鈴の立場なら辛いと思う。
麻十に恋していれば尚更。


「俺、鈴の仲良かった子のこと好きになったことがあって。
正直、両想いなんじゃないかって思ってた。
でも、ある日から全く話さなくなったんだ。」


鈴辛かったんだろうな。
自分の好きな人が友達のこと好きなんて。完全に三角関係じゃん。


「...いつもみんなで集まってやってた鈴の誕生日パーティーに遅れたんだよ。
俺、その子と電話してて。」


鈴...
私だったら嫉妬で狂いそうだな。


「その次の日から、話さなくなった。
それからかな、琉李に会うまでずっと鈴といたと思う。」


「だから鈴は...」


「俺が悪いんだけどね。
約束守らなかったから。」


麻十辛そう...


< 86 / 114 >

この作品をシェア

pagetop