えっと、好きです(多分)

すれ違いの始まり

どうも、天の声こと私です。
前回のあらすじは…波乱の予感ですかね?
うふふ、気になりますか?
それではどうぞ。
 
麗香 どうしましょう…私宮野君が好きって伝えた方が良いのかしら。

麗香は悩んだ。そして、その末にある答えを導き出したのだ。

「私の好きな人をとるのだったら、私も奪って差し上げますわ…」ボソ
 
「なにか言った?」

「いいえ」

麗香はにこりと微笑んだ。あまりにも綺麗すぎる笑顔で。
だが、愛流はそれにちっとも気づいてはいないのだ。自分の過ちも。

「ところで麗香、宮野君ってカレー派かしら?それとも唐揚げ?」

あまりにも意味が分からないチョイスに麗香は戸惑いつつ答えた。
 
麗香 宮野君は確か、カレーが好きって言ってましたわ…

「唐揚げだと思いますわ!」

「わかったわ!じゃあ唐揚げにしましょ!」

「ええ、良いと思いますわ。」

「それじゃあね!」

愛流が走っていくと、麗香は不敵に笑った。さっきの微笑みが嘘のように。

「愛流、ごめんなさいね」

「確か愛流の好きな人は…」

その時、

「これ、落としたよ?」

そこにいたのは島根秋人(しまね あきと)。
どうやら麗香が落としたハンカチを拾ったらしい。

「あ、ありがとうございます」

「うん、気をつけてな!」

「そうだ、彼でしたわ…」

まったく…愛流は余計なことしかしないんだから…。
二人はどうなっちゃうのかしら?
まあ、見届けましょう。
 
天「ほんとにめんどくさいことになりましたね…」

麗香「絶対愛流なんか許さない…」

愛流「やっぱり銀杏にしようかしら…」
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