放課後は図書室で甘い時間を
◇プレゼント
次の日の朝、私はいつもよりやけに目が冴えている。
多分…昨日のせい…。
私は制服に着替えた。
…やっぱり遊ばれてるよね…。
信じちゃダメだよね…。
初めて出会ったその時に普通好きなんて言わないよね…。
いや…言うのかもしれない…。
いやいや!!やっぱり言わないって…!!
し、しかも!!キ、キス何て普通しないよ…!!
あのときの私は、どうかしてたんだよ…。
先生は私で遊んでる…。
なるべく、校舎では会わないようにしよう。
***
家ではそんな風に思ってたんだけど…
「桜ちゃんおはよー。」
何で話しかけてくるの…。
教室に入ったとたん話しかけられた。
朝なのに随分と元気だなぁ…。
「あ。先生、今日は江梨子いないんですか?」
「あぁ。今日風邪で休みだって。」
「そっか…」
江梨子が風邪で休むなんて…。
何か珍しいな…晶人君がもし来たら休みだって言っておかないと…。
いや…ラブラブな二人だから、江梨子が風邪ってこともう知ってる可能性は高いかも…。
「桜ちゃんどうしたの?」
「えっ?いや…何でも…ていうか話しかけないでください。ただでさえも女子たちに人気があるんだから、私と話してる所見られたらヤバイですよ。」
「誰と話すかは、俺自身が決めることだよ?言ったでしょ?俺は桜ちゃんにしか興味ないって。」
いやいや、そんな笑顔で言われても…困るっていうか…。
「俺は桜ちゃんと話がしたい。だから今こうして桜ちゃんと話してる。」
「……」
まぁ、ごもっともですけど…。
あぁいう系の女子たちは、気に入らない事があれば叩きのめすってタイプだから、正直怖いんだもん…。
私、そんな強くないし…背も低いし…。