放課後は図書室で甘い時間を


「ふぅ~…お腹いっぱ~い…。」

「じゃぁ、俺はお風呂入ってこっかな。
桜は、俺の部屋でも、まぁリビングでも良いからくつろいでてねー。」


そう言いながら日向は、お風呂場へ。


日向がいないとつまんないな…。
スマホでゲームとかしてよっかなー…。


「えー…スマホ、スマホっと。」


部屋着のポッケや自分のまわりを見回しても、自分のスマホはなかった。


……あれ、どこだっけ…?


「あ。日向の部屋かな…。」


多分…服とか入れてるバッグの中に…。
あるとしたらそこしかないもんね。








日向の部屋に行くと、バッグの中にやはり私のスマホはあって。


スマホに電源を入れて、最初に目がつくのはメール。

まだ……あのメールは続いてる…。
あの階段事件があってから、メールの数は増えて、書き込まれてる内容もどんどん最低になってってる。



もう見なければいいはなしだし、慣れたから良いけど…。



ふと、日向の机にあるパソコンに目がいった。


ん?何かきてる?
パソコンメールかな……。

見ちゃいけないと分かってるのに、人間って好奇心には負けちゃうんだね。




――――――――――
2014.11/12 20:36

[宛先] 榎本日向


ねぇ、いつ私と付き合ってくれるの?

叔父様に言えば、先生何て簡単にゲット出来ちゃうんだからね?

付き合ってる人を突き止める事も可能何だから。

出来ることなら私もこんな汚ないやり方したくないの。

だから私がそうする前に、早く彼女と別れて私と付き合って。


坂咲めい


――――――――――



何…これ…。
坂咲めいって……私のクラスにいる子じゃん……。


めいちゃんは、言えばお嬢様で。
学校の校長がめいちゃんの叔父。


これは……いじめよりヤバイ気がする…。

今は8時40分。

時間的に考えて…日向はまだ見てない。
嫌な予感がしてきた…。







………………見なかった事にしよう…。


私はパタリとノートパソコンを閉じた。





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