放課後は図書室で甘い時間を
日向には一応連絡しといた。
そしたら日向もバスケの観戦するって言ってたから。
…丁度良いや。
体育館へつくと、まわりはガヤガヤしてて。
賑わってるなぁ…。
そんなことを思いつつ、空いてるスペースへ潜り込む。
たまたま私たちがいた場所は、バスケを観戦しやすい所だった。
辺りを見渡す。
……いた。
…………日向。
相変わらず、まわりを女子に囲まれてる。
ちょっとめんどくさそうにしてるけど。
女子の皆さんは、日向と居られることが嬉しいって感じだね。
「………え?」
女子のかたまりのなかに、一人だけ目立つ子がいた。
その子は、日向の腕に自分の腕を絡めてて。
まわりの女子は、その子を見て引き下がる。
だけど、日向を囲む事は止めない。
今の日向は……
「……………めいちゃんのもの…。」
痛む胸を抑えながら、気になる二人を見ずに無理矢理、始まったバスケの試合に意識をやった。