放課後は図書室で甘い時間を
[今から、屋上来れる?]
屋上…?
何でそんな所に……
何か大事な……伝えたい事でもあるのかな…?
そんな事を考えながら、涙を拭った。
とにかく、行かなきゃっ。
教室から出ようとした私を楓君がひき止めた。
「桜、バッグも持たずにどこ行くんだよ。」
「か、楓君っ……えと、江梨子に呼ばれたから屋上へっ……」
急いでる私は「じゃあ、またねっ!!」と会話を強制終了させ、教室から出た。
楓君が何か言いたそうな顔をしてたけど、
…まぁ、聞くのは明日でいいや。
とにかく大事な話かもしれないから急がないとっ。