放課後は図書室で甘い時間を



日向の腕を引っ張って壁へ追いやる。


「…何で避けるの…?
…やっぱり…今日の日向変だよ…!!」


まけない。
今日の私は絶対おれないんだから。

理由を聞いてからじゃないとやだよ。


私は、日向を挟んで壁に両手をついた。


日向が驚いた顔をする。

何で、態度が急に変わっちゃったのか…言わなきゃダメ何だからね。


真剣な顔で見つめる私の姿が、日向の瞳にうつった。


だけど、そんな私は、今にも泣きそうで。

私の瞳はうるんでいた。



……それは、日向の答えを薄々感ずいていたからなのかもしれない。


きっと、日向は答えてくれない…。


だけど、ダメもとでいいから私は聞こうと思った。


僅かな希望にかけて。






















「答えてくれるまで……行かせないんだから…っ…!!」








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