放課後は図書室で甘い時間を
◆大好きだから、さようなら
***
「ちょっ…!!桜どうしたの?!」
「おまっ…何でそんな目腫れてんだよ?!」
次の日の朝。
江梨子と楓君が驚いた顔をして、私に駆け寄ってきた。
昨日…あんな事があったから……。
夕飯も食べずに、ずっと部屋にこもって泣いてたら、こんな目になっちゃった。
まぶたが重い…。
「何があった?」
問いかける楓君は予想がついてる様子だった。
私は答えない。
きっと言えば、楓君は日向に何かすると思う。
日向に言われた言葉は…正直悲しかった…。
だけど……ずっと一緒にいよっていわれたから…。
私は日向を信じるよ…。
あの言葉は嘘なんだって…信じるよ。
いつか、私の所に戻って来てくれるって…信じてるから…。