放課後は図書室で甘い時間を
「あ……ぁ……。」
開いた口が塞がらないってこういう事を言うんだ。
「…おいで。」
あの温かい笑顔を見れる時がくるなんて…。
…夢でもいい…。
ずっと、この心地よさに浸っていたい。
私は日向の胸のなかに勢いよく飛び込んだ。
……迎えに…来てくれたんだ…。
嬉しい…。
「桜、まだ間に合う?」
「え?」
「俺の事……もう好きじゃない?」
そんなの、聞かなくても分かるくせに…。
好きじゃなかったら、日向に抱き付かないから。
「………大好きだよ。」