放課後は図書室で甘い時間を


「じゃぁ、先生っ♪うちから質問するねっ!!……先生は、好きな人いるのっ?」


うっ。
やっぱり、そういうのに興味あるよね…。
ないほうがおかしいよね…。

にこにこの先生は、一瞬私を見た。


「あはは、気になるー?
俺はねー、好きな人いるよ?」


そういった瞬間、皆ざわつき始める。


先生はにこにこ私を見ていて。

……今気づいたけど、私の心臓、今すごいドキドキしてる。


……心拍数…上がってる…。


「ひゅーがっち!!名前!!名前!!」


えっ…。
名前何か出したら…まずいじゃん…!!!!

きっと今の私、すごく焦ってるような顔してる…。



「なまえー?皆の知らない人だよ?」

「…良いから良いから!!!!」

「言っても意味ないと思うけどなー。」



そんな事を言いながら、私を見る先生。

…あ…。

この笑顔は、名前出しちゃおうとしてる顔だ…。


だって、もう顔が「言っちゃうよ?」って
言ってるもん…。





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