放課後は図書室で甘い時間を
いつ…受け入れるか…。
分からない。もしかしたら一生受け入れないかもしれない。
“見極める”
これで、受け入れるか、受け入れないかが決まるんだよね。
「マジかよー!!マジ見てぇーー!!!!」
あはは。私もセレッソって言う人見てみたいなー。あははー。
わちゃわちゃ騒ぐ男子に比べて、女子は何か不満そう。
きっと、先生に好きな人がいたって言うのが本当だったからだろうな…。
……あい変わらず、先生は柔らかい笑顔で。
…格好いいけど、可愛い。
ていうか、何で、暇さえあれば先生の事考えてんの。
おかしいって。
頭から、早く出ていけ、先生!!
そういう思いを込めて頭をふるふると振る私を、先生は面白そうに見ていて。
「あれ、どうしたの舞姫さん。
何か、不満な事でもあった?」
先生は、少しだけ意地悪な笑みで私を直視しながらそう言った。
「何でも…ありません。」
頭の中にいる先生に出てけって言ってたの!!!!
何て言えないけど。
「おい、桜しっかりしろよなー。
お前頭良いのに、不思議なことばっかりするよなー。」
笑い混じりに、そう言う楓君の言葉に皆笑う。
「違うってー。あれは、桜の通常運転だから、しっかりとか言われても困っちゃうって。」
女子が笑いながら口々にそう言う。
いや、まぁ通常運転なのは確かだけど…。
そうだよ、しっかりとか言われても困るよ…。
…何か皆、私のこと分かってる。
何か、意外だな…。
まぁ、そりゃそうか。
会話なんていっぱいしてるし、クラスメートだし。