放課後は図書室で甘い時間を
咄嗟に目を開けると、先生は私にキスしていて。
「ん?!…ちょっ、せんせっ…んん!!」
先生から離れようとしても、腰に手を置いて、顎を軽く持上げる先生は私を離さないように引き寄せる。
いきなりでビックリして最初は抵抗してたけど、この状況に慣れてくると、自然と抵抗が弱まっていく。
「…桜ちゃん…ほんと可愛い…。」
唇が離れると、先生はそう囁いて、肩に
頭を乗せた。
「…俺、ちょっと限界…。桜ちゃん好きすぎて…理性ぶっ飛ぶ…。」
何だろ…。
今、すごく胸が締め付けられるような感じがした。
締め付けられて、少し苦しいくらいなのに、嫌じゃない痛みなんだ。
「せんせ…。」
「そんな可愛い声でそんな事言われたら、本当に歯止め効かなくなるから…。それ以上何も言わないで…。」
先生は、少し掠れた声で言って私をぎゅっと抱き締めた。
……こんなことされたって嬉しくない。
キスだって…嬉しくない。
なのに、
何で、こんなにもドキドキするの…?
言ってる事とやってる事が違う。
思ってる事とやってる事が違いすぎる。
今だってそう。
抱き締められて、嬉しい何て思ってないのに、抱きしめ返そう何て思ってないのに、
…私は、今先生を抱き締め返してる。