放課後は図書室で甘い時間を
◇ストーカー
図書室をでて、先生と職員室へと向かう。
先生と、書類を担任へと渡し、私は教室へ戻ろうとした。
「ねぇ、桜ちゃん。…一緒に帰ろっか?」
「え?!な、なな、何言って…」
私の声がストップしたのは、先生がすごく真剣な顔をしてたから。
「ん。ちょっとね、嫌な予感するから、
家まで送ろうと思って…ダメ?」
うっ。この顔はずるい…。
何て可愛いんだ…!!
潤んだ瞳で、子犬がおねだりしてるみたい…。
「………ダメです。」
あぁ…。
瞳がうるうるしてるっ…。
し、尻尾が…たれちゃった…。
かわいそう…。
「わ、分かりましたっ…!!だけど、私から
50メートル離れてくださいねっ?!」
「うんっ!!」
甘やかしってよくないけど…。
いや、先生は人間だし…。
先生と一緒に帰れるのは、ちょっと嬉しいっていうか…。
ちょっとでも長く、そばにいれるから…。
まぁ、いいんだけど。