放課後は図書室で甘い時間を
「桜ちゃんは、気づいてないと思うけど、すれ違うたんびに、男の人たち、桜ちゃんの事見てるんだよ?…桜ちゃんを見るのは、俺だけでいいのに…。」
「意味が分かりません。…さりげなく
変態発言しないでください。」
小さな声で、喋る私たち。
はぁ…先生って変態だしキス魔だよね…。
1日に一回は、絶対キスされてる気がする。
先生は、私の腰に手をまわしながらも、真剣にじゃがいもを選ぶ。
2、3個選びレジへと並ぶ。
「一緒に、どっか行きたいねー…。」
「何言ってるんですか…。興味ありません。」
…嘘。
ほんとは、興味ある…。
先生と一緒にいたいって、一緒に出かけたいって思ってる。
…でも、そんなこと言ったら、平常心保てなくなる気がするから…。
「…そんな事言ってられるのは…今のうちだけだよ…?」
レジを打っている最中に、先生は私にそう耳打ちする。
…私、囁かれるのって慣れてない…。
今のうちだけ…か…。
あはは。あり得ないって。
別に先生の事なんて好きじゃないし…。
「…そんな事ありません。」
「そんな事あったらどうする?」
先生は、意地悪く笑う。
「……嘘つく悪い子には…お仕置きだよ?」
言ってる事は意地悪なのに、声がすごく甘くて、落ち着くようなドキドキするような感覚になる。