放課後は図書室で甘い時間を
先生と喋りながら、家へと向かっていると、気づけばもう家の目の前で。
…時間…短く感じたな…。
「何か、けっこうな時間一緒にいたのに、時間たつのって早いね…。」
あ…私と同じ事考えてる…。
「そうですね…。」
きっと私は…先生と離れるのが嫌なんだ。
…先生と一緒にいたいって望んでる。
だから、こうして家に着いても、家に入ろうとしないんだ。
…こんなの初めてだ…。
「…体冷えちゃうから、もう家に入りな、ね?」
「…はい。」
…胸が痛む。
この痛みは…嫌な感じ…。
「じゃあね。」
やだ…。いってほしくない…。
こんな事思ってるなんて、ほんとおかしいかも知れない。
だけど…行かないで先生…。
気づけば私は、先生の服の裾を掴んでいた。
「どした?」
…ダメだ…。私、何やってんだろ…。
「いっ、いえ!!…何でもありませんっ!!」
服の裾を掴んでる手をすぐ離し、家へと入ろうとした…が。
それは、先生によって阻止された。