放課後は図書室で甘い時間を
◆子犬系教師
私の探してる本は、あの友情物語何だけど……。
どこだろ…。
いくら探しても、お目当ての本は全然見つからない。
誰かが借りてるのかな…と思い上の段の
本棚を見れば、お目当ての本はそこにあった。
手を伸ばしても、全然届かない……。
もう、諦めた方が良いかも知れない。
見上げながらそう思ったとき、その本は
後ろにいる誰かによって取られてしまった。
「はい。これが読みたかったんでしょ?
どーぞ。」
後ろから聞こえる、優しい声。
この声は…多分…。
「…榎元、先生…。」
後ろにいたのは、まさかの榎元先生。
先生…身長高い…。
「あ、ありがとうございます。」
私は、先生から本を受け取って逃げるように自分の席へと戻った。