放課後は図書室で甘い時間を


「…で、先生。腕を離してください。」

「…え、やだ。」

「やだって…私、授業が…!!」

「どーせ保健室行ってこいって言われたんだから、桜ちゃん来なければ、まだ保健室いるんだって思うだろうし。

あと数十分だけだし、俺と一緒にいてよ。」


なんとわがままな教師だ!!
その数十分授業でも受けとかなきゃ…!!

もし、楓君が先生に
「桜は、榎本先生にどっか連れていかれました。」
何て言ったら私、ヤバイことになるって!!

いじめじゃすまなさそう…。

…いや、楓君はそんな人じゃ…、

でもでも!!もし言ったら…。

あー!!どーしよ!!


「…桜ちゃん。」

「もう!!何です…んん!!」


どうしていきなりキスしてくんの?!
大事な考え事が…!!

私は必死で、両手で先生を押した。
けど、その両手は先生によって拘束されて。


「ちょっ…ん!!…先生っ…んん!!」


先生って…ほんとキス魔で変態…。

でも私、行動で嫌がってる素振りを見せてるけど、ほんとは嫌なんかじゃない…

…多分ね。

だって、こんなに胸がドキドキしてるんだから、嫌じゃないって事でしょ?

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