記憶をなくした君へ。



だから、お金がかかった。


生活費だけでも、ギリギリなのに。


教科書なんて買えなかった。



私は、ご飯は1日一食。食べられればいいほうだった。


パン一個だったり。


そんな生活に慣れてきた。


7本入った、スティックパンを1日一本ずつ食べたり、水だけで我慢した日もあった。


そんな生活をずっと続けてきた私の体は壊れかけていた。


何回も倒れ、病院にも行けずに耐えた。


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