君がそこにいてくれたなら



「あ。弁当」

いや、別に買えばいいか。

こういう時、
2歳下の弟の賢介だったら、
母が届けに来るのだろう。

息を切らしても、
汗だくになっても。

きっと母は、
笑顔でそれを弟にわたすのだ。





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