好きになっちゃったんだもん


_____


「あ、あの......」

木のかげから見えるのは
一人の女の子

その子の目の前にいるのが川崎

どうやら、告白の現場に居合わせてしまったみたいだ。


「す、好きです、綾くんのこと...付き合ってください..!!」

「ごめんね、今は誰とも付き合うきないから...」

「っ...聞いてくれて、ありがっ...」


振られた女の子は
涙ぐんだ顔を隠してその場から去っていった

あーあ、かわいそう...


ここまでは、よしとしよう
だが、このあと...


「ったく、うっとうしいんだよ。俺と付き合いたい??っぷ〜...」

木に持たれかかって言う川崎

「俺と付き合うんなら、可愛い子限定だっつの、あの顔でよく俺に告ったよなあ〜っ」



な、なっ....
川崎って女の子には優しいのに...

川崎の本性は、悪魔

そのことを知ったのは、半年前だった

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