好きになっちゃったんだもん
〜♪〜♪〜♪
ケータイのメロディ
「もしもし??」
玲奈のケータイみたい
「あ〜、...うん大丈夫ですよ〜」
ちらっとあたしを見て
電話をしている玲奈
だ、大丈夫ってまさか...
ぴっ
「あ、今日会うことになったから放課後あけていてねっ」
や、やっぱり
あたしまだOKだしてないのに、、
「もう、どんな人なの??」
「ナンパしてきた男は西高だったかなあ~、先輩なの!悠くんってゆうらしくて、そこそこイケメン♪」
西高って、あのヤンキーばっかりで有名の...
怖い人ばっかりじゃん~~
しかも、先輩??
あたし、苦手かも...
玲奈はホントにイケメンに弱いんだから...
ん?イケメン
と、いえば...
「川崎はいいの?!」
イケメンで思い出した玲奈の好きな人
「あ~、綾くんは好きだけど、憧れの方かなっ♪」
憧れかあ...
好きは好きでも違うんだ...
川崎は顔だけならいいしね。
そこは認める
「それで、悠くんの友達は柊哉くんってゆうらしいよ!」
しゅうや...くん
西高ってことはヤンキーなのかなあ、
「唯愛、せっかくだし付き合っちゃえば?」
「ええ?!」
「向こうも唯愛に一目惚れらしいし、ね?」
ね?
って言われても...今日初めて会うのに
いきなり付き合うなんて無理だよ
なんてこと思ってたら
あっという間に放課後
もうこうなったら、
玲奈から逃げるしか...
廊下に出ようとした瞬間
ギュッ
「逃がさないから♪」
玲奈が抱きついてきた
すごい力で...
「いたいっ、玲奈...もう逃げないから!!」
「そっ」
ぱっとあたしから離れる玲奈
「とにかく、約束しちゃったから、いくよ!」
そのままぐいぐいと玲奈に引っ張られて
ついたのは、カラオケ
「確か、102だったかな~」
玲奈はケータイを確認しながら
部屋の番号を確認している
はあ、もうすぐヤンキーさんとご対面
「...入るよ~」
ガチャ
ドアを開けて中に入った
あたしは怖くて下をむいたまま
いったいどんなひとが...
「おう!玲奈チャンじゃ〜ん。来てくれてありがと!」
「全然良いですよ~、暇だったし。ね、唯愛??」
びくっ
突然名前を呼ばれて
顔をあげてしまった
あ...
「俺、悠!唯愛チャンってゆうの?めっちゃかわいい〜♪」
ワックスで遊ばせた赤がかった色の髪に
くずした制服を着た
ちゃらそうな男ががあたしの前にいた
すごくちゃらそう...
「あれっ、悠くん1人??柊哉くんは~?」
「あ~便所。すぐ帰ってくるだろ」
もう1人、ヤンキーさんがくるんだ
悠くんと呼ばれた男があたしに
近づいてきた
「唯愛チャンって彼氏いないの~?」
「...いません...」
「まじでぇ?!こんな可愛いのに~~」
ほら、ちゃらい人ってすぐ
可愛いとか褒めて
冗談ならもっと冗談らしくいってほしい。
「ほら~唯愛って人見知りだからさっ」
あたしが黙っていて
空気が悪くなったのを感じたのか
玲奈がしゃべった。
「人見知りなところもかわいいじゃん」