時空を超えて。
土方side

土方「・・・・」

近藤「と、歳....?」

そんなに俺の顔はすごいのか?

近藤さんは少し怯えている。

山南「きっと真紀さんと喧嘩でもしたんでしょう。ほうっておきましょう近藤さん」

山南さんは鋭いな...

近藤「喧嘩かぁ」

近藤さんは懐かしそうに言った。

土方「どうしたんだ?」

近藤「ん?いや!久しぶりに喧嘩という言葉を聞いたなぁと思ってな!」

土方「ん?」

そうか?

近藤「だってそうだろ!俺たちが喧嘩をして最初で最後だったのはしえいかんに居た頃だったんだから」

俺たちの喧嘩のことか。

土方「確かに懐かしいな」

近藤「あの頃は殴り合いだったよな!今に思えば面白話だ!あっはっはっ!」

面白話。

そうだよな。

喧嘩っていうのはその時だけ強く言ってしまうもんだ。

土方「俺もずっとこのままじゃいけないよな...」

降り始めた太陽を見て言った。

さーって、これからのことを考えないと


いつまでも喧嘩でグチグチ悩んでるなんてガキじゃあるめぇしな。

俺はお茶を一口飲んだ。


(バタバダ)

騒がしいな。

(バタバタ)

なんだなんだ?

俺は部屋を出てあたりを見回した。

永倉「土方さんいるかー?」

遠くで俺を呼んでいる。

この声バタバタ新八か。

どうしたんだ?

永倉「おっと!!いたいた!土方さん!ちょっと来てくれ!」

新八は俺を見つけると手招きした。

土方「は?」

永倉「いいからいいから!!」

俺の手を引っ張る。

一体なにがあるってんだ。

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