時空を超えて。
四国屋
すでに始まっていた。
原田「大丈夫か!おい!」
隊士「原田さん...」

傷だらけの隊士。
すでに死んでいた隊士。
真紀「・・・」
私は息を飲んだ。

全部私のせいだ。
もっとよく考えればよかった。
どうしよう。どうしよう。
何人もの人を犠牲にしてしまった。

海斗「真紀!こんなとこにいると殺されちゃうぞ!」
真紀「海斗・・・」
海斗は傷をおっていて血がでていた


海斗「そんな落ち込むな!こんなバカな俺だって池田屋事件は知ってる!だから真紀のせいじゃねぇよ!」
真紀「ありがとう。私、手当てに行ってくるね」

もっと中に入った。
真紀「大丈夫ですか?」
応急処置なら学校で習ったことがある。
これとこれとこれを使って。
真紀「完成!そのままじっとしていてください!」
他の隊士も助けなきゃ!


真紀「あれ?ここはいないんだ」
一つの部屋に入ったけど誰もいなかった
別の場所にいるのかな

「いや、ここで合ってる」
真紀「ん?」
襖の向こうから人が出てきた

真紀「蒼馬くん!」
でも前見たような光がないなぁ
真紀「こっちの世界に入れるようになったの?」
蒼馬「とりあえずね。今日は真紀に伝えることがあって来た」
私に伝えたいこと?
なんだろう

沖田「真紀ちゃん大丈夫?」
真紀「沖田さんっ!」
私より沖田さんのほうが心配なんだけど...
真紀「なんで来たんですか?安静にしていないと」
沖田「さっきの山崎くんの言葉を聞いて気になっちゃったからね。それより、」
(シャキンッ)
沖田さんは刀を蒼馬くんの目の前に突きつけた
沖田「君は長州藩士?」
真紀「沖田さん!この人はっ」
誤解だ!違う!
蒼馬「まぁ、そんなところかな」
真紀「え?蒼馬くん!!」
蒼馬くんも刀を出した

そのまま二人は睨み合う
沖田「かかってきなよ」
蒼馬「じゃあそうするね」
(シャンっ)
蒼馬くんの一発目を沖田さんは刀で受け止めた
真紀「蒼馬くん!この人は沖田さんだよ!なんで斬ろうとするの?!」
蒼馬「沖田?そっか。久しぶりだな」
(カキンッ)
と言いつつも手を休めない。

蒼馬くんは元は土方さんなんだよね
だったら戦う理由なんてないはず。


まさか...
真紀「蒼馬くん....嘘ついてたの?」

蒼馬「あははっあはははっ!!」
・・・・っ!!
真紀「なんで笑って...」

蒼馬「俺の本名は高杉晋作だ」
高杉晋作。
確か長州藩の中の一人だよね

新選組以外は少しうとかった。

真紀「なに言ってるの?あの日、私が刀を持った時は土方さんの記憶を見たはず!」
蒼馬「あれは俺が作った幻覚だ。」
真紀「じゃあ、この刀は?」
蒼馬「それは正真正銘、土方歳三の刀」
真紀「なんで土方さんの刀を蒼馬くんが?」
蒼馬「それは俺が殺したからだ」
土方さんを殺した?

真紀「なら、もう蒼馬くんは関係ないじゃない!わざわざ私をタイムスリップさせなくてもっ!!」
蒼馬「俺はまだ成さなければいけないことがあるって前に言わなかったか?」
そういえば言ってた。
島原に行った時に。
蒼馬「長州藩の総力をもっと増やす。そして大きな力を得るため。」
蒼馬くんは刀を沖田さんからそらして私に手を差し出した。
蒼馬「君の力も必要なんだ。力を貸してくれ」
私の力?
蒼馬「真紀は不思議な力を持っている。俺の目は生まれ変わった時から特別で本来なら見えないものでも見えてしまう。俺には君の目は青く見える。それが証拠。」
真紀「そんな・・・私は何すればいいのよ!」
蒼馬「何すればと言っても簡単なことだ。俺についてこい。俺と真紀の子供をつくる」
真紀「こ、ここここども?!!」
蒼馬「さぁ早く。真紀がくれば全てが解決する」

沖田「真紀ちゃん。いっちゃだめだよ」
沖田さんは私の前に手を出した

蒼馬「邪魔がでたね。しょうがない。今度つれていくよ。」

そう言って部屋を出た

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