時空を超えて。

「ここでお待ちくださいませ」

海斗「ど、どうも」

やっべー。本当に俺、1人で入っちまったよ

ちょっと高かったけど...

真紀「失礼します」

(スーーッ)

しばらくして舞妓が中に入ってきた。


ドキドキ


真紀「指名ありがとうございます。今日お相手させていただきます真紀どす」



ドキドキ



海斗「真紀?」

真紀「はい」

少し化粧してるけど顔つきは真紀。


合ってる。やっと会えた....

海斗「俺、海斗だけど覚えてないか?」

真紀「すんまへん。どなた様でございますか?」

土方さんたちが言ってたことも本当だったんだ。

俺のことさえも覚えてない

海斗「あ、いやなんでもない」

(シーーーーン)

部屋の中は静まり返った

今さら何話せばいいんだ?

俺のことも覚えてない限り力づくで帰らせても平助みたいに怖がらせるだけかもしれない。

真紀「あ、あの。お注ぎいたしましょうか?」

そう言い真紀は俺の近くへ寄ってきた

ちっちかっ////

海斗「お、俺。飲めないんでっ//」

真紀に飲むなって言われたしな

っつか、飲みたいけどお前が飲むなって言ってたんじゃねーかよ!べーー!




真紀「くすくすっお酒飲めないお武家はんって珍しいですね」



そ、そうなのか?珍しいのか?

目の前に真紀はいるのにこれじゃあ真紀じゃないみたいだ。





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