時空を超えて。

真紀「こ...ろ...される」

土方「ん?」

真紀「...っ....そうやって今までも何人も殺してきたんでしょ...っ」

刀を取られたことの悔しさなのかポロポロと涙が出てきた

真紀「貴方たちはなんでもそう力づくですぐに抑えようとする!私のこの力も、何かに使ったらすぐに捨てて私を殺すんでしょ?!」


沖田「蒼馬に何か吹き込まれたみたいだね」


永倉「真紀ちゃん信じるな!蒼馬は敵なんだ!」

原田「真紀、俺たちはそんなことしない!」

平助「俺たちはお前を守ろうとしてるだけなんだ!」

何言ってるの...。分からない。何が真実で誰を信用して...


だれか...だれか...


真紀「助けて...っ...」

(ギュッ)


真紀「.....っ?!」

いきなり誰かに抱きしめられた。

真紀「離して!嫌っ!やめて!!離せ!!!」




海斗「落ち着けよ...」



真紀「っ!?」

この声.....。この感触....この匂い...

わかる気がする...知ってる気がする...


真紀「貴方の名前は....?」


海斗「俺?俺は海斗だ!神川海斗!」

『僕?僕は海斗だ!神川海斗!』


真紀「!!!」


なんで忘れてたんだろう

この懐かしい声。優しい手。

真紀「か、いと..!」

私は思い切り海斗を抱きしめた

これでもかっていうくらい強く。



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