時空を超えて。

とうとうついた島原。

あの男子達がいく島原。

見渡すと綺麗に着物を着飾った女性がちらほらと歩いている

真紀「土方さん、芹沢さんってどの方なんですか?」

土方「あの人だ。」

指差した先には鉄扇を肩に当てている大柄な人がいた。

なんか強そう。



(パチッ)

目が合っちゃった...

芹沢「お主は誰だ?」

真紀「は、初めまして。」

無意識のうちに少々首を下げてしまう。

土方「芹沢さんには紹介していなかったな。こいつは春っていって、主に家事をやってもらっている。」

芹沢「ほぉ。そうか。」

そう言って芹沢さんはまた前を向き、歩き始める。




真紀「あれ?」

私の視界に一人の女性が映った。

土方「どうした?」

真紀「芹沢さんの後ろにいる女性って誰ですか?確かここって女子が私一人しかいないって聞いたんですが」

土方「梅さんのことか。あの人は芹沢さんの妻だ。ほとんど屯所には住んでないからな」

そうなんだっ仲良くなれるかな?

真紀「梅さん!」

梅「あなたは?」

真紀「はじめまして!私、真紀..じゃなくて春って言います!」

なかなか慣れないもんだな、この名前。

梅「春さんね!よろしくお願いします」

大人っぽい梅さんは髪の毛をひとつ後ろにお団子にしている。

そこがやっぱり綺麗に見せるんだろう

真紀「梅さんは、なんで芹沢さんを選んだんですか?」

ちょっとだけ気になった

梅「あははっ。それは唐突な質問ね」

真紀「す、すいません...」

恥ずかしー///

梅「春ちゃんには、あの人のこと、どう見える?」

始めてあったばかりだしまだわかんないなぁ

真紀「噂では、とても派手なことをしてらっしゃると...」

梅「・・・」

あ!やばっ!

奥さんの前でそんなこと言っちゃダメだよね!

真紀「すみません!私...!」

梅「いいのよ。みんな、そう言うのはわかってるから」

真紀「え...」

梅「あの人はただ単に不器用なだけなのよ。欠点だけ目立っているけど本当は新選組のことを一番に考えてる人なの。

(新選組のことを一番に考えている)

私は芹沢さんを見た。

まだまだ芹沢さんのことは知らない。

だからこそ沢山知らなきゃいけないと思う。

私だけじゃなくて土方さんや近藤さんも

真紀「梅さんは一生、芹沢さんについていきますか?」

梅「もちろん!」

微笑んでいる梅さんは綺麗だった。

愛する人とずっといれるってどんな気持ちなんだろう。


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