Y.T (忘れられない人)
一瞬、あのひとと目が合ってしまった。
今も、輝いて見えた。
心臓があり得ないぐらい早く打つ。
また、全身真っ赤に染まっている。
わたしを見たあのひとは少し口角を上げた。
すぐさま目を逸らして、
あの人の視界から逃れた。
「おい。もういい。行くぞ。」
聞こえてきた声はあのひとの声。
「えっ?もう終わり?まだ、半分も見てないじゃん。」
なんだか・・・・・・恐い。
・・・・・・とても怖い。