好きかも、先生!


「おはよう、優衣っ」

友達の大塚リオが話しかけてくる。

友達、というか、親友です…。


「おはようっ、リオっち~!」

リオは何でもわかってくれている。

だから好きな人もお互い知ってる。

もちろん…先生のことも…。


「ねえ、優衣。」

リオの真剣な眼差し。

久しぶりに見た。

「どーしたっ?」


「先生のこと好きな気持ち、わかるけど」

「うん」

「先生、彼女いないのかな?」

「あっ…確かに…」


そう言えば、私はそれを知らなかった。

「先生のペンポーチに、赤いハートのストラップついてるの、知ってる?」

「そ、そうなの…?」

赤いハート…知らなかった。

先生のことなら何でも知ってると思ってた。

実際、隙がありすぎだなぁ私…。

「うん。彼女からのプレゼントだったりして…」

「も、元カノかもよっ!」

「でも元カノのなんて普通もう、つけないでしょー!」


どうしよう。

先生…彼女、いるの??


「放課後、聞いてみなよ!」

「うん、ありがと…」


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