好きかも、先生!


「福山優衣! おはようっ」

「ひゃっ!!」

先生が顔を近づけて笑う。


私は夢の中にいた。


…らしい。




「優衣~お前また授業中寝てただろ~」

「え、えと…寝てませんよっ!」

「バレバレだ~」


先生はニッコリ笑って私の頭をぐしゃぐしゃ触る。


「ちょっと~!!」

「寝たお仕置きだ~!」



先生は必ず、私に話しかけるとき

フルネームで呼んでくる。

それが凄く恥ずかしい。でも嬉しい。


それに、福山優衣、のあとに、優衣って呼ぶ。



「もう受験生なんだからなぁ~!」

「わかってますよぉ…」

「また寝たら成績落とすよっ☆」

「だだだ、だめっ! …です。」




「お前いちいち反応可愛いな~」

先生はずーっと笑う。

ときどき可愛い可愛い言われて。


先生、いちいち冗談やめてくださいっ…///

いちいちドキドキしちゃいますよ。


もう。






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