好きかも、先生!
「福山優衣、お疲れ~!」
帰り道、ひとり歩いていると
先生がどこからか現れた。
夕陽を背に、先生は語り出す。
その高身長が、よくわかる、こちら側にうつる陰。
「先生って、本当に背ぇ高いですね。」
「それ、褒めてんのか?」
「褒めてるんですよ、これでも…」
「…お前最近元気ないよなぁ」
先生が急に私の顔をのぞき込む。
近い…恥ずかしい…
「そ、そんなこと…ないです…///」
「朝だって、ちょっと不安そうだったし。」
「そりゃ、今日受験ですから不安ですよぉ…」
「そっかそっか~」
ハハッと先生は笑う。もうその笑顔可愛い…
「優衣。」
先生は急に、真剣そうな顔になる。
なにその瞬時の変わり方、笑
「…はい」
「卒業しても俺のもとから離れんなよ。」
「…無理です。」
「離れんなじゃねえ、離さねえから。」
「えっ…?」
先生がぎゅっと私を抱きしめた。
みるみる体温が上がる。
それに、先生の体温も上がってく。
熱い…