春風にのせて伝えたい...

キルシュの過去


彼女は幼い頃から言動や作法..姿勢など
厳しくしつけをされ
財閥の為にと何度も見合いをさせられていた
しかし....彼女が相手の求婚を拒むため
父親は何度も見合いをさせたり
認めた者以外に心惹かれぬようにと
参加させる行事を制限したりしていた...
彼女は今回もその件だろうと思っていたのだった....
そんなことを考えている間に書斎についた
少しため息をついてから扉を叩いた
[コンコン]

キルシュ: お父様...キルシュです

父:入りなさい...

キルシュ:はい....

少し重たそうに扉を開けた..

父:キルシュ....今回のパーティーだが....

キルシュ:(...参加させて貰えないんだわ)

父:今回は冬の世界で一・二を争う財閥が
多く参加するそうだ...
今回はお前にも参加してもらう
もちろん愛想よく愛嬌を振りまいて貰ういいな...

キルシュ:え...参加していいの?

父:あぁ...ただし...話していいのは
私が許可した者のみだわかったな?

キルシュ:はい、お父様....
それでは私は失礼します....

父:あぁ....しっかり支度をしておきなさい

キルシュ:はい....お父様

彼女は嬉しさに
口元を緩めて書斎を後にした

キルシュ:やったぁ!
パーティーにいけるのね!
あ....でもお父様の側を離れることは
きっと許されないのよね....
でも...冬の世界の方とお話しする機会はきっとあるわ!
どんなところなんでしょう....

楽しみに胸を膨らませて身だしなみを
整え始めたのだった
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