【短編】オレの契約オンナ
「あ・・そうそう!!」
拓真が思い出した様に言った。
「何?」
「おれ学校、南の家から通うから」
拓真はさらりと言った。

「・・・・・・・・・・・・・・・・
何それーーーーーーー!!!!」
拓真はウルサと言いながら言った。
「佳奈美さんから聞いてない?」
私は頷いた。

「でも決まったことだし仕方ないでしょ」
拓真はそう言って私の椅子に座った。
お母さんもちゃんと言ってよ~。

「南~」
拓真は私を手招きで呼んでる。
「何かよう?」
私は少し不機嫌気味に答える。

「いいから!!」
私が拓真の方に言ったのと同時に拓真が手を合わせてきた。
「おれに勉強教えてください!!」
「ごめん・・・無理!!」
私がそう言うと拓真が私を押し倒した。
「拓真!?」
「『うん』て言ってくれたらのいてあげる」

「南・・・顔真っ赤!!」
「教えます~!!」
私は必死で言った。
「よし!!」
拓真はそう言って私の上を退いた。
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