《詩集》言いたいことはそれだけです

again

『again』


求めていた手に突き飛ばされて
背中から空に落っこちた

広い世界の真ん中で
僕はもう一人きり

引き上げる手は自分で蹴って
ただ盲目に
落下していく

果てのない青を前に

自分の手と手を繋ぎ合わせて
初めて独りが怖いと知った

一分
一秒
瞬間的に

今を生きて過去があって
過去を生きて今がある

そんな当たり前のことに
打ちのめされた今日

僕の価値観は少し変わって
何処からか這い上がる

掴めなかった手を
もう一度
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