《詩集》言いたいことはそれだけです

青く淡い

『青く淡い』


青く淡い
空気のようだ

きりりと冷える
冬の朝の一瞬の

靴を履いて歩いていけば

何処までも薄く
道に落ちていく

かじかんだ指の隙間から
そっと静かにこぼれてく

淡く甘く
鋭く強く

移り変わる
空気のように
君は何処かへ消えていく

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