Snow-White




現実から逃げたくなった。




だからまた、あの日のように…




優斗と一緒に過ごした日々に、戻りたかった。




「優斗に会いたいって思った。けど…」




そう一息置くと、由樹くんが、




「優斗さんはそんなこと、望んでないよ。」




そう、望んでない。




「真白ちゃんも、わかってたんだろ?」




「うん。だって、あの歌詞書いたの私だもん。堕ちてくなか、声がしたの。」





< 128 / 226 >

この作品をシェア

pagetop