Snow-White




―由樹side




身体が勝手に動いた。




「忘れなくていい…優斗さんのこと、思っててもいい…」




真白ちゃんを抱き締めながら震える声を抑えて言った。




「それでも、俺は真白ちゃんが好きだ…それでいい…だから…側にいてほしい…」




「けど…っ!」




「不本意だけどさ…優斗さんを想ってる真白ちゃんを好きになったんだから…好きだ…俺の側にいろよ…傷付かない…傷付いたって大丈夫だよ。そんな弱くない。」





お願いだから、伝わって―…




< 131 / 226 >

この作品をシェア

pagetop