Snow-White




だってそこには…




「ゆ…うと…?」




なんで…





『真白。』





懐かしい、愛しい声。





『おめでとう。幸せにな。』





微笑む優斗。




「ゆう…」




「真白ー?」




その時、由樹の声が聞こえて、一瞬はっとした。




少し遅くて心配してきた由樹が来た。




「大丈夫?行こうか。」





あれ…?




私はもう一度振り返った。




いな…い…?




「真白?」




「ううん、何でもない!行こう!」





もし、伝えられるのなら、伝えたい。




私は今、すごく幸せだよ―…





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